初心者向け!ブランディングをザックリ理解しよう

  1. ブランディング

あなたのスマホはiPhoneですか?Androidですか?
この記事はGoogleで検索しました?それともYahoo!でしょうか?

なんとなく使っているかもしれませんが
あなたがiPhoneでGoogleを検索しているのは、
実は企業が仕掛けたブランディングの効果です。

ブランディングを理解しようと様々な記事を見ると
他の専門用語だらけで余計に意味がわからなくなったり
堅苦しい文章といちいちチラつく広告に気が散ったりして
なかなか理解が進まない記事も多いです。

なので、この記事ではできる限り専門用語を抜きにして
どうしても入れなければいけない場合は補足を入れて
「翌日クラスメートに言いふらせるくらい」に
わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

厳密なところは他の小難しい記事におまかせするとして
ここではブランディングのおおまかな意味と
ブランディングをやるメリットについてご紹介していきます。

ブランディングとは、好きになってもらうこと!

「髪を切る店」はいろいろあります。

しかし値段は様々で、
1000円でカットできるお店もあれば、1回5万円取る美容師もいます。
5万円取る美容師が6ヶ月待ち!ということもあります。
手頃な値段なのにガランとした美容院も見かけますよね。

同じ「髪を切る店」なのにこれほどに差が出るのは、
ブランディングができているかどうか!にかかっています。

言い換えると「髪を切る店」というだけでは埋没してしまうので
髪を切る以外のところで差をつけるために編み出された戦略の1つが
ブランディングという考え方です。

ブランディングとは何かを言うと、
「相手に好きになってもらうこと」です。

商品やサービス、あるいは企業や個人に
愛着や好意を持ってもらうための戦略です。

恋愛で例えるなら、相手に好きになってもらうために
オシャレしたり筋トレやダイエットを頑張ったり
勉強や仕事・スポーツを頑張ったりするのと似ています。

ちなみによく似た言葉だと
マーケティングは「相手に好意を伝えること」。
広告は「いろんな人に好意を伝えること」。
そしてPRが「誰かに代わりに好意を伝えてもらうこと」です。

この4つ、微妙にニュアンスが違いますが
重要なポイントは、ブランディングが唯一
「相手に動いてもらう戦略」であることです。

マーケティングや広告だと
こちらから一方的にラブコールするようなものなので
押し付けがましく激しく嫌われる可能性もあります。
PRも伝え方や伝言する人が悪いと逆効果になります。

押してダメなら引いてみる、ということで
「相手に選んでもらえるように、
自分の魅力をアップさせよう!」
と意気込んで行動することがブランディングです。

私たちがiPhoneを使うのは「好きだから」。
少なくとも「嫌いじゃないから」ですよね。
中には新シリーズが登場する度にゲットする人がいますが
それもiPhoneに強い愛着を持っているからです。

この「好きレベル」を高めていくのが
ブランディングだと思ってください。

ブランディングをしていないとどうなる?

実は、ほとんどの企業ができていません。
多くの企業が右にならえでマーケティングや広告の嵐。
おかげでテレビCMやWeb広告は完全にウザがられています。

ブランディングという手札を持っていない・知らないので
一方的に押し売るしかないんですね。

たとえばブランディングを知らない美容院の場合。

売れないのは困りますから、
サービスや価格の見直しを始めます。
接客態度を改めたり、割引やクーポンを考えたり。

それでうまくいけばいいですが、うまくいかないと
さらに研修を徹底したり広告を増やしたりして
コストを掛けて挽回を図ります。

するとコストを掛けた分、利益率は下がってしまいます。
たくさんお客さんが来たのに赤字なんてことも。

このままではマズイので今度はコスト削減を始めます。
スタッフがちょっとシャンプーの水を出しすぎるだけで
イライラしてきてしまいます。

そして広告もむやみに出せなくなり、
認知や口コミが減ってさらに売上低迷。
再びスタッフ研修でふりだしに戻ります。

ブランディングを知らないだけで、
この負のスパイラルにハマってしまう恐れがあります。

起業した100の会社が5年存続する確率は10%にも満たないので
大多数がこの蟻地獄に飛び込んでいる可能性があります。

・・・ちょっとビビらせてしまいましたが、

とにかく、この記事では
「ブランディングは相当重要なようだぞ!」
ということがご理解いただければOKです。

ブランディングの知られざる効果!

1.商品やサービス、企業の価値を高められる!

ブランディングができると売上アップにつながります。

ブランディングができているから
アップルストアでは新シリーズ発売の度に行列ができ、
ベンツやランボルギーニが売れていくのです。

「自動車」という商品に「ベンツ」がかけ算されることで、
高い値段でも売れるようになります。

自動車そのものではなく「ベンツ」という名前(ブランド)が
大きな価値になっていることがポイントです。
ベンツを買える人なら他の自動車も買えるはずですが
ベンツだから購入するのですね。

AppleなのでMacBookAir、AppleWatchやiPad、Airpodsも売れます。
ブランドに価値があるおかげでパソコン以外の周辺機器も売れるのです。

「商品・サービス」×「ブランディング」が
かなり大きな威力を発揮するということです。

ブランディングの威力は、より高い価値をつけられるだけでなく
ブランディングを活用すれば安い価格帯でも勝ち抜けるようになります。

5万円の美容師と1000円カットだと
5万円の美容師の方がブランディングができていると思いますが
「QBハウス」は1000円カットのブランディングに成功しています。
おそらく同じ1000円カットならQBハウスを選ぶ人が多いはずです。

牛丼を食べるなら吉野家、すき家で
100円で雑貨を買うならダイソーです。

このように低価格帯の商品やサービスでも
しっかりとブランディングを行うことで
たくさんの人に認知され購入されるようになります。

少しでも安く顧客に商品やサービスを提供したいのだとしても
ブランディングは欠かせないということです。

2.経費削減になる!利益率が上がる!

エルメスやランボルギーニのテレビCMって見たことありますか?
「今ならベンツが10%OFF!」みたいな広告はどうでしょう?
おそらくないと思います。

テレビの視聴者層に顧客になる人が少ないせいかもしれませんが
バシバシ広告を出しているイメージはありません。

ブランディングをやればやるほど
広告費などへの出費が抑えられるようになります。
ディズニーランドであればたまにCMを出して、
たまにタレントに遊びに来てもらえば充分です。(おそらく)

小さな美容院だとしても
お気に入りのスタッフがいたり
お店の雰囲気が良かったりしたら
ついついリピートしたくなるはずです。

その店だからこそ行きたくなる魅力があれば
広告やPRに経費を割かなくても
顧客が集まってくるようになります。

最近は、口コミやSNSで瞬く間に広まるので
ブランディングがハマるとすぐに化けるチャンスがあります。

また、ブランディングができてくると
雇用の面でも役に立ちます。

GoogleやAppleに働きたい人はたくさんいるでしょう。
募集をかけなくても向こうから志願してくると思います。
「ここで働かせてください!」と
相手の方からやってきてくれるようになります。

どこの業界も人手不足で悩む中、
ブランディングが成功している企業は
採用に費用も時間も掛けずに優秀な人材を確保できます。

吉野家やマクドナルド、セブンイレブンなどは
学生のアルバイトでも候補に入ってきます。

就活生の多くが大手企業を志望するのもブランドの力です。
ブランディングによって採用課題も解決できるのです。

他にも、過剰なサービス競争や共倒れになる価格競争など、
無駄な争いを避けることもできるので
経営陣やスタッフのメンタルも良好に保たれます。

ストレスや過労で体調を崩すようなことも減り、
余裕を持って仕事に取り組めるようになるかもしれません。

スタッフのコンディションが良くなれば
もっと質の高いサービスを提供できるようになりますし
それがまたリピーターを生み、ブランディングにつながります。

ブランディングによって経費を抑えられれば
その分を商品やサービスの向上に充てることもできます。
設備投資や店舗拡大などにも使えるようになります。

ブランディングを行うことで
それを利用する顧客だけでなく
働く人達の満足度を高めることができます。

まとめ

「相手に好きになってもらうこと」
ブランディングについては最低限これだけ覚えてください。

相手に好きになってもらうために
自分の魅力を磨く努力をすること。

「あなただから利用する!」
「あなただからお願いする!」
という強い思いを相手に抱かせることが重要です。

そして、相手はどんなことに魅力を感じるのか?
しっかり把握することも大切です。

最後に強くお伝えしておくと
ブランディングという言葉は理解できても
実際に行動して結果を出すのは簡単ではありません。
難しいからこそ、恩恵も大きいです。

ブランディングの重要性は増すばかりです。
効果的にブランディング戦略を組み込んで
ビジネスの発展につなげていきましょう。

山川晃太郎

株式会社Revision 代表取締役
業界未経験からITべンチャーへ。わずか半年で支社長にまで上り詰める。
2019年3月に(株)Revisionを創業。現在自社の精鋭スタッフ、
50名以上のフリーランスと共に企業プロモーションを手掛けている。
株式会社Revision URL : https://re-v.co.jp/

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