Webマーケティングって? 現役のWebマーケターが解説!!

  1. マーケティング

プログラマー、WEBデザイナー、WEBライター・・・
IT業界に属する職業はいろいろありますが
その中でも特にわかりにくい仕事の1つが
Webマーケティング(Webマーケター)です。

馴染みにない人が聞けば
キリッとメガネを掛けたインテリ風が
緻密に分析する様子を思い浮かべるかもしれません。

・・・「半分正解」です。

莫大な人が行き交うインターネット上で
モノやサービスを1人でも多くの人に届けるのは
簡単なことではありません。

流行り廃りも早く、ライバルも多い中で
無策ではいられません。

Webマーケティングは集客やセールス
最近はWebを活用した採用課題まで
幅広く解決に導いてくれる技術です。

Webサイトの集客効果や売上を伸ばすためには
Webマーケティングの知識は必要不可欠です。

そこで、この記事では
Webマーケティングを詳しく知りたい方のために
仕事内容と将来性についてお話していきます。

1.そもそもマーケティングって何?


Webマーケティングを知るために、まずはここから。

マーケティングとは簡単に言うと
『商品やサービスが売れる仕組みを作ること』です。

なんとなく店先に商品を並べるだけではなく
より多く売れるように考えて行動すること全般を
マーケティングと言います。

そしてこれを仕事にしている人たちのことを
マーケターと呼びます。

広い意味で捉えれば、

八百屋が店先で「いらっしゃーい!安いよー!」
と客引きをするのもマーケティングの1つですし、
半額のシールを貼ることも、タイムセールをするのも
マーケティングのうちに入ります。

・・・こうして見ると意外とシンプルですよね。

やれることが多すぎて混乱してしまうだけで
「もっと売れるように仕組みを作る人」
と考えればOKです。

”マーケティング”の意味自体も
企業や個人によって違っていることが多いのですが
それは解釈の違いによるもので、目的は同じです。

Webマーケティングはマーケティングの中でも
Webの範囲に特化したものを指します。
インターネット上で商品やサービスが売れるように
仕組みを作る人のことです。

・営業職や販売員とはどう違う?

よくマーケティングと比較されるのが営業です。

セールスをする最終的なところは
販売員や営業職が担うこともありますが
商品のラインナップや組み合わせ方を考えるのは
マーケターの仕事と言えます。

作戦を練るのがマーケターで、
それを実行に移すのが営業・販売スタッフ
と考えても差し支えありません。

両者に優劣はなくどちらも重要な仕事です。
そして両方をキッパリわける必要はありません。

マーケティングの知識を持った営業マンの方が
多くの商品をセールスできるでしょうし、
営業マンの心情がわかるマーケターの方が
実行しやすい良い案を提案できるでしょう。

たくさんの商品やサービスを売って
売上を伸ばしていくためにはどちらも欠かせない仕事です。

2.Webマーケティング(Webマーケター)の仕事内容

ここで紹介する例はあくまで一例です。
Webマーケティングだけでも範囲が非常に広いので
細かい仕事内容は企業や個人によってバラバラです。

しかし、
「もっと売れる仕組みを作る」
という目的は同じです。

主な仕事内容としては
Webサイトのアクセス数や売上、ユーザーの流入経路(どこから来たか)などを
様々なツールを活用して解析し改善策を考えていきます。

目標よりアクセス数が少なければ広告を出すかもしれませんし、
アクセス数の割に売上が伸びないのであればサイトの改善を検討するかもしれません。
状況を適切に読み取って戦略を練るのがWebマーケターの仕事です。

冒頭の「緻密に分析する」イメージは概ね正しいです。

ただ、半分正解と言ったのは、
数字をキリキリと読み取るだけがWebマーケターの仕事ではないからです。

市場調査をして顧客の声や要望を吸い上げることも重要ですし、
まだ数字に出ていない未来を予測し対応する場面もあります。
プログラミングやデザインなど幅広い知識を持って
予算の中からできることを模索する必要もあります。

・・・念のため再度お伝えしておきますが
これはあくまで一例です。
具体的な仕事内容は企業によって異なります。

Webマーケターが実際に行うことの例として

・ブログやコラム運用
・Webコンテンツ制作
・SEO対策/MEO対策(検索上位を狙うこと)
・SNS運用
・ランディングページ改善(LPO、CRO、EFO)
・データ分析
・広告運用(Google,yahoo,各種SNS等)

このようなものがあります。
見慣れない3文字があるかもしれませんが
「売上を伸ばすための手法」の1つなので
後々理解できれば問題ありません。

もちろんこれだけではなく
今後はAIや動画など新しい技術や文化・流行も出てきます。
これらをしっかりと把握して自らのビジネスに活かしていく
柔軟性や学習能力が問われることになります。

3.Webマーケティングの需要が減る恐れがある!?

「Webマーケターの仕事はなくなるかもしれない。」
という噂があります。

理由はHubSpotの日本進出などの
MA(マーケティングオートメーション)が
急速に拡大していることです。

要するに自動化が進んでいるということです。

膨大な時間を欠けていたデータ解析や調査などが
一瞬でできるようになっているので
「Webマーケターの仕事がなくなるのではないか?」
と心配になっている方がいます。

もちろん油断は禁物ですが、悲観することもないです。

データ解析などが自動化されたからといって
その結果をビジネスにどう活かしていくかは
依然としてWebマーケターの手腕が問われるからです。

自動化によって効率よく収集したデータを
どう”料理”するかがWebマーケターの力量の見せ所。

むしろ情報収集の時間が削減できる分、
優れたアイディアを編みだす余裕ができるということです。

業界のトレンドや同業他社の動向を追い、
社会や人々の動きの変化を見抜いていく力が
現代のWebマーケターに問われる能力です。

今の常識を疑う思考の柔軟性と
新しい情報や技術をすぐに吸収する学習能力、
着実に行動に移す意思決定力や行動力が求められています。

また、新しい技術が誕生したからと言って
それを事業者やユーザー全員が正しく使えるとは限りません。
パソコン教室やスマホ教室が地域で定期的に開催されているように
情報やテクノロジーの格差は大きくなる一方です。

こうした新しい情報や技術と、事業者やユーザーを結びつけて
ビジネスの発展に貢献する橋渡し役としても
Webマーケターは活躍できるということです。

4.未経験者がWebマーケターを目指すには?


変化が激しいWeb業界で活躍していくためには
常に新しいことを受け入れ自分のスキルに変える学習力と
日常の様々な情報からヒントを経て改善策を導く柔軟な発想力など
あるべき力は山ほどあります。

しかし、Webマーケター全員が
初めからそのような能力を持っていたのではなく
勉強や努力によって鍛えられたことです。

「Webマーケティングの知識もなく経験もない・・・。」
そんな方でもWebマーケターになれる可能性は充分にあります。

簡単ではないですが、その分ライバルは少ないので
いつまでも勉強を惜しまず、着実に経験を積み重ねていけば
様々な企業で活躍できるようになります。

Webの知識や技術を欲している(あるいは疎い)業界であれば
どの業界でも活躍できるチャンスがあります。

もちろんWeb関係の仕事をしたことがある人や
他の業界でマーケティングを担当していた人、
Webスクールなどに通い技術や知識を身に付けた人なら
即戦力になる可能性もあります。

『マーケター』に資格はないので
未経験でも地道な勉強と努力を続ければ
活躍の場は増やすことができます。

「右も左も分からない!」という人は
GoogleAnalyticsなどの解説ツールを利用して
様々な数字を読み取る練習をしてみましょう。

・ページビュー
・訪問(セッション)数
・直帰率(アクセスしてすぐに帰ってしまった数の割合)
・回遊率(長い時間閲覧した数の割合)
・ユーザーの閲覧環境(端末やOSの種類など)
・流入経路

数字を眺めるだけではなく、そのサイトのどこが弱いのか、
どこを改善すべきなのか考えられるようにしましょう。
数字から問題点を見つけて改善策を出せるようになることが
Webマーケターに求められる能力だからです。

また、日頃様々な場面で遭遇する商品やサービスについて
どのようなマーケティングが行われているのか
アンテナを張って観察・調査するのも良いです。

たとえば
「なぜあのラーメン店はいつも長蛇の列なのか?」
「なぜ牛丼チェーン店に朝メニューがあるのか?」
「なぜランドセルは7月に最も売れるのか?」など
身近なところにマーケティングの事例が隠れています。

あるいはアルバイトや現在の職場の中で
マーケティングと思しき行為をしたことがあるかもしれません。
ティッシュ配りやラベル貼り、タイムセールやセット販売等々・・

こうした日常にあるマーケティングに意識を向けることで
マーケティング的な思考力が養われていきます。

常日頃からマーケティングのことを考えて
マーケティング脳を鍛えていくことが大切です。

まとめ

インターネットは現代に不可欠な存在になりました。
同様にWeb上の人の流れを生み出すWebマーケターの必要性は
今後も年々増加していくでしょう。

インターネットの普及は日本だけではなく世界共通の流れですから
Webマーケターが活躍できる場所は全世界にあります。

責任もかかりますが、やりがいがあります。
ビジネスの奥深さと面白さを感じられます。
未経験の方は、まずは身の回りの情報やデータを集めて
分析してみることから始めてみてください。

この記事の内容はマーケティングのほんの一部にすぎません。

世の中の様々なことに興味を持ち
マーケティングを活用して売上を伸ばす方法を考え
実践していただければと思います。

そしてもしWeb業界に興味があるのであれば
ぜひ一歩、踏み出してみてください。

山川晃太郎

株式会社Revision 代表取締役
業界未経験からITべンチャーへ。わずか半年で支社長にまで上り詰める。
2019年3月に(株)Revisionを創業。現在自社の精鋭スタッフ、
50名以上のフリーランスと共に企業プロモーションを手掛けている。
株式会社Revision URL : https://re-v.co.jp/

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