ECサイトを制作したい!おすすめ制作会社15選と構築費用の相場と流れを解説

ECサイトを制作したい!おすすめ制作会社15選と構築費用の相場と流れを解説

ECサイトを成功に導くためには、いくつかあるECサイトの種類選びに始まり自社が選んだ種類のサイトが得意な制作会社に依頼することが近道となります。しかしECサイトの制作会社は無数にあるため、どこに依頼したらよいかよくわからないのではないでしょうか。

この記事では、おすすめのECサイトの制作会社を紹介します。具体的には次の会社です。

そのほか、ECサイトの種類や会社選びのポイントについても解説します。ECサイトの構築や移転を検討中のご担当者様はぜひ参考にしてみてください。

ECサイトの種類、制作方法

初めに、ECサイトの種類、制作方法について確認しましょう。おもな種類には次の4つがあります。

  • ASPカート
  • オープンソース
  • ECパッケージ
  • スクラッチ開発

このほか、「楽天市場」などの「ECモール」もWeb上で商品を販売する手段です。厳密にはECサイトではないのでこの記事では省きますが、実際にはECモールが自社に適している場合もあり得えます。事前の検討が必要です。

では、上記の4つの方法について順に見ていきましょう。

1-1.ASPカート

「ASPカート」は、サイト制作の専門的な知識がなくてもテンプレートから選んでECサイトが作成できるサービスです。無料で利用できるサービスと有料のサービスとがあります。代表例には、「カラーミーショップ」のほか、「Shopify」「BASE」などがあります。

専門的な知識が不要なことに加え、アップデートやメンテナンスなどはASPカート提供元が行うため、サイトの保守管理が不要なのもメリットです。またレンタルサーバーを個別に契約しなくても、ASPカート提供元の管理サーバー・クラウド上でECサイトを制作できます。自社で登録・設定もできますが、カートごとのノウハウがあるため外注することも珍しくありません。

1-2.オープンソース

「オープンソース」では、開発用のプログラミングコードの「ソースコード」を利用して無料でECサイトを構築することができます。国内シェアNo.1の「EC-CUBE」やアドビ社の「Adobe Commerce」などが代表的です。

カスタマイズも自由自在なので、制約なしにサイトを構築することができるのがメリットです。

ただし一定以上の専門知識が必要で、インストール、保守管理、セキュリティの強化、ホスティング/サーバー、アップデートなどを自力で行わなければなりません。自社に専門知識がある社員がいなければ有料で外注することになります。またソースコードは無料で配布されているため、トラブルが発生してもサポートが受けられないこともあります。

1-3.ECパッケージ

「ECパッケージ」は、決済機能、受注管理、デザインテンプレートなどECサイトに必要なフロント機能とバックエンド機能が実装されているパッケージソフトウェアです。代表的な例としては、「SI Web Shopping」や「ecbeing」などが挙げられます。

インストールのうえカスタマイズしてサイトを構築します。ASPカートよりカスタマイズ性が高く、オリジナリティのあるサイト構築ができるのがメリットです。基本的には外注します。

ただしASPサイトより初期費用が高額です。その分サポートは充実しています。

1-4.スクラッチ開発

「スクラッチ開発」は、ゼロベースでオリジナルのシステムを設計してECサイトを構築する方法です。基本的には外注になります。

自由度が最も高く、完全に制限なしに思い通りのサイトを作れる点が最大のメリットです。しかし初期費用も最も高額になるほか、開発期間も長期にわたるというデメリットがあります。

ECサイト制作方法の選び方と費用相場

次に、上記の制作方法から何を選んだらいいのか、自社に合った選び方と費用相場について解説します。

個人で始めたい場合は無料ASP、そのほか規模が大きくなるに従って、有料ASP、オープンソース、ECパッケージ、スクラッチ開発の順で選ぶのが目安です。

では、それぞれの費用相場と構築にかかる期間の目安、売り上げの目安などを見ていきましょう。なお無料ASPとECモールの解説は省略します。

2-1.ASPカート(有料)

まず有料のASPカートについて、費用相場、制作にかかる期間、適した年商の目安は次の通りです。

  • 費用相場:10万円~100万円
  • 期間:1週間~1か月程度
  • 年商の目安:100万~1億円

ある程度費用を抑えつつ、独自にECサイトを構築したい中小企業向けです。近年はテンプレートも充実しており、大きなこだわりがない限りはASPでもデザイン性・機能性の高いECサイトを構築することができます。

2-2.オープンソース

次にオープンソースの場合を見てみましょう。費用相場、期間、年商の目安は次の通りです。

  • 費用相場:100万円~500万円
  • 期間:3か月程度
  • 年商の目安:1億円~

すでに一定のECサイト構築・運用の経験があり、コストを抑えてオリジナルのECサイトを作りたい場合に適しています。費用もある程度かかるため、ビジネスとして現時点で成立していて回収の目途が立つなら検討の価値はあります。ただしそれでもコスト面のリスクは理解しておくべきでしょう。

2-3.ECパッケージ

次はECパッケージです。費用相場、期間、年商の目安は次のようになっています。

  • 費用相場:500万円以上
  • 期間:3~6か月程度
  • 年商の目安:1億円~

カスタマイズ性が高いため、こだわって作りたい場合に適しています。サポートも充実しているので、メイン事業として本格的に運用する中~大規模のECサイト向けだと言えるでしょう。

2-4.スクラッチ開発

最後にスクラッチ開発の場合です。以下の通りです。

  • 費用相場:数千万円以上
  • 期間:1~数年(規模による)
  • 年商の目安:数十億円~

必要となる費用や開発期間を理解したうえで、完全オリジナルの大規模なECサイトを構築したい場合に選択肢となるでしょう。いきなりスクラッチ開発で構築するのはおすすめできません。

また、スクラッチ開発については対応していない制作会社も少なくありません。その点も理解しておく必要があります。

ECサイト制作会社の確認ポイント

ECサイトの種類や費用感などを理解したところで、実際にECサイトの制作を依頼する制作会社を選ぶポイントについて解説します。以下の内容を確認して制作会社を選びましょう。

  • 制作会社の実績や事例はどうか
  • 費用やスケジュール感はどうか
  • 業界の知識があるか
  • 制作にあたり納得のいく提案をしてくれるか
  • ECサイト構築後のサポート体制はどうか

それでは、1つずつ見ていきます。

3-1.制作会社の実績や事例はどうか

まず、候補となる制作会社の実績や事例を確認しましょう。使い勝手は売上を大きく左右するため、制作したサイトの操作性や機能性を見ることは必須です。実際にサイトを訪問して、商品選びから購入までスムーズかどうかチェックします。実際に購入してもよいでしょう。

そのほかのチェックポイントとしては、自社の商材と似た商品や自社と似た業種の実績があるかどうかも確認が必要です。また、SEOについて検索順位やトラフィックもチェックしておきましょう。そのほか可能なら、手がけたECサイトの販売実績も確認したいところです。

3-2.費用やスケジュール感はどうか

次に、制作の費用やスケジュール感を確認します。希望のリリース日や期限に間に合うかどうかのチェックは必須です。

そのほか内容と費用のバランスが悪くないかも確認しましょう。1社しか見ない場合は相場と比べてどうなのか判断できないので、最低2~3社から相見積もりを取るのが基本です。もちろん条件を揃えて、同じ条件での料金を比較しましょう。ただし安ければよいというわけでもなく、サポートやクオリティなどとのバランスを見ることが不可欠です。

3-3.業界の知識があるか

また自社の業界の知識があるかどうかも大切なポイントです。業界・商品やサービスによって、特有のニーズがあったりそれに応えるノウハウが必要だったりするからです。

自社の業界の知識がある制作会社の方が、進行がスムーズなだけでなく成果も期待できます。実績紹介の確認についてはすでに述べましたが、事前の打ち合わせで直接質問したり理解度を確認できるような質問をしてみたりしましょう。そうすることで、おおよその理解度がわかるはずです。

3-4.制作にあたり納得のいく提案をしてくれるか

また、制作にあたって納得のいく提案をしてくれるかどうかも確認しましょう。提案力を見ることで、アイディアやノウハウの豊富さ、実現できる技術力など制作会社の力量が推測できます。

見栄えに対してだけでなく、ECサイトの目的である販売面についても提案内容を吟味することが不可欠です。「デキる」制作会社は、顧客心理・ビジネス目標を理解したうえでの提案や、競合の分析に基づく差別化の提案、最新技術やトレンドに基づく提案などをしてくれるはずです。

3-5.ECサイト構築後のサポート体制はどうか

ECサイトを構築した後のサポート体制も確認が必要です。具体的には、サポートの内容、スピード感、費用などを見ておきましょう。公開後にトラブルが発生しないことはごくまれです。何かしらの問題が起こるものと想定しておき、その際にも安心して対処を任せられるかも基準の一つに加えましょう。

一般にサポートはほかの会社に依頼することもできますが、制作元に依頼しなければならない場合もあります。制作会社によっては独自の技術を使うため、その場合は他社がメンテナンスしたり改変したりできないからです。

おすすめECサイト制作会社

選び方を確認したところで、おすすめのECサイト制作会社を15社紹介します。以下の通りです。

1社ずつ見ていきましょう。

4-1.ジェイグラブ株式会社

「ジェイグラブ株式会社」は、越境ECの集客に強みのある制作会社です。20年以上にわたる支援実績は2,900社を超え、越境ECの導入実績No.1となっています。

より具体的には、委託販売型越境ECプラットフォーム『j-Grab Mall』の出店、ECショップ構築、海外ECモールへの出店、コンサルティングなどを提供。もちろん国内ECの知見もあり、国内・海外両方のECに関するサービスが受けられます。

  • 住所:〒111-0056 東京都台東区小島2-20-11
  • 電話番号:03-5728-2095
  • URL:https://www.j-grab.co.jp/
  • 実績URL:https://www.j-grab.co.jp/cases/
  • 実績例:山田養蜂場(コスメ)、株式会社コルグ(楽器アプリ・プラグイン)、株式会社KIMONOdressjapan(着物)ほか

4-2.アートトレーディング株式会社

「アートトレーディング株式会社」は、制作・運営・コンサルを長年経験してきた制作会社です。Shopify、Yahoo!ショッピング、楽天市場などに対応。カートがよいのかモール出店がよいのかから相談に乗ってもらえます。

また制作以外にも各種サービスを提供。同社で提供している物流システム「mylogi」は商品管理から受注、出荷、在庫管理、出荷、配送までワンストップで管理できます。商品管理や検品作業、受発注業務、梱包・発送まで代行も行っています。

  • 住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-18-1 Hareza Tower 20F
  • 電話番号:03-5422-3348
  • URL:https://art-trading.co.jp/
  • 実績URL:https://art-trading.co.jp/works/
  • 実績例:ミューラージャパン(スポーツケア製品)、REXT株式会社(エンタメ関連商品)、株式会社レナウンインクス(アパレル)ほか

4-3.コマースメディア株式会社

「コマースメディア株式会社」は、とくにShopify市場のリーディングカンパニーとして知られる制作会社です。日本で3社目のShopify Experts企業となっているほか、「Shopify E-commerce Awards 2019」を受賞。高い信頼を得ています。

Shopifyのほか楽天やAmazonなどモール店舗の運営実績も多数。自社サイトにもモールにも強いのが特長です。

Eコマースをトータルサポートしており、制作だけでなく日々のサイト運営から在庫管理、カスタマーサポートまでEC事業全体をカバー。越境EC商品販売代行サービスも提供しているほか、コンサルも行っています。東京のほか、福岡オフィスもあります。

4-4.株式会社メテオリレイ

「株式会社メテオリレイ」は、3,000社以上の導入実績を持つECサイト制作会社です。高い費用対効果を誇り、経験豊富なディレクターによるコンシェルジュ対応も高い評価を得ています。

サイト制作は、プランによってオープンソースのEC-CUBEとECサイト用のCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使い分け。4つのプランがありますが、いずれもオリジナルデザインで制作することができます。デザインにこだわりがあるなら検討してみましょう。

ECサイトのほか、コーポレートサイト、スマホアプリやシステム開発にも対応しています。

4-5.株式会社ブリッジコーポレーション

「株式会社ブリッジコーポレーション」は、デザインとWebマーケティングに強みのある制作会社です。本社は京都で、東京・大阪にも事務所があります。

制作は、カートシステムを使用するほかフルスクラッチにも対応。年商10億円のECサイトを約10年間サポートする中でノウハウを培っており、その貴重なノウハウを生かしたサイト制作が可能です。

ECサイトは、戦略立案・制作・運用まで対応。調査に基づき戦略を決めたら、成果を出すために具体的なカートや決済サービスを選定、制作に移ります。運用は、広告やSEO、SNS運用などもサポートしています。

  • 住所:〒604-8161 京都市中京区烏丸通三条下ル饅頭屋町595-3 大同生命京都ビル6F
  • 電話番号:0120-957-593
  • URL:https://www.bridge-net.co.jp/
  • 実績URL:https://web.bridge-net.jp/service/shopping/
  • 実績例:株式会社幻冬舎 幻冬舎plus(電子書籍など)、青野株式会社(アパレル)、吉田農園株式会社(食品)ほか

4-6.株式会社スタジオカレン

「株式会社スタジオカレン」は、さまざまな種類のECサイトに対応している制作会社です。ASPカート、クラウドEC、パッケージはもちろんのこと、オープンソースのカスタマイズやフルスクラッチ開発、楽天・Yahoo!などのECモールまで対応しています。

公式サイトの実績からは、クライアントに合わせた提案とサイト作りで課題解決を目指す姿勢が伝わってきます。

ECサイトのほかにも、コーポレートサイトや採用サイト、LPなどにも対応。トータルで8,000以上のサイト制作の実績があります。

4-7.株式会社ガジェログ

「株式会社ガジェログ」は、幅広いECプラットフォームに対応している制作会社です。BASE・Make Shop・STORES・ShopifyなどのショッピングカートASPから、 EC-CUBEなどのオープンソース、フルスクラッチでも制作可能。

業務フローの設計を得意としており、運用しやすいECサイトを制作できます。またデザインにも強みがあるため、機能面だけでなく見た目も両立できます。

10年以上の経験に基づいた「売れるECサイト」のノウハウを蓄積しており、 サイトの立ち上げ、他社からの移行にもスムーズに対応可能。運用サポートメニューも充実しています。

4-8.株式会社アートピース

「株式会社アートピース」はファッション系ECサイトに特化した技術・アプローチに強みがあり、デザイン性が高くお洒落なサイト作りが得意な制作会社です。アパレルや雑貨、アクセサリーなどの実績が多くあります。

ECサイト制作では、EC-CUBE、FutureShop、Orange EC、Makeshop、Shopifyに対応。さらに継続的な利益を生むためのサポートとして、サイト構築のほか運用・コンサルティングも行っています。

  • 住所:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-24-16 カルチェ恵比寿202
  • 電話番号:03-6721-9288
  • URL:https://artpeace.jp/
  • 実績URL:https://artpeace.jp/works/
  • 実績例:ビーグッドカンパニー株式会社(アパレル)、チャイオーン株式会社(中華総菜)、株式会社 織部(和食器など)

4-9.株式会社RyukiDesign

「株式会社RyukiDesign」は、楽天ショップへの出店に特化したサービスを多く提供している制作会社です。本社は大阪で、東京にもオフィスがあります。

楽天ショップのトップページデザイン制作、商品ランディングページデザイン制作、特集ページデザイン制作など、楽天ショップに必要なデザインやサポートが充実しています。楽天ショップに必要なデザインは全て内製化しており、いずれも社内制作です。厳密にはECサイトではありませんが、楽天に出店を考えているなら有力な選択肢となるでしょう。

  • 住所:〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町1-7-7 WAKITA堺筋本町ビル2階
  • 電話番号:050-3541-5719
  • URL:https://ryuki-design.jp/
  • 実績URL:https://ryuki-design.jp/works
  • 実績例:iHerb公式ストア(サプリメントなど)、株式会社ニチレイフーズ(食品)、アンファー株式会社(メンズコスメ)

4-10.株式会社ND&I

「株式会社ND&I」は、ECサイト制作に強みのある制作会社です。eコマース支援事業を中心に、AWS導入支援、Webシステム開発、UI/UXデザイン設計、Webマーケティングおよび運用保守にいたる総合的なサービスを提供。大阪に本社がありますが、東京オフィスもあります。

BtoB・BtoC・DtoCなど、あらゆるビジネスモデルのECサイト構築に対応しているほか、越境ECの実績もあります。EC-CUBE、shopify、aws、futureshop、NEXT ENGINEを利用したサイト制作のほか、フルスクラッチによる構築も可能です。

  • 住所:〒550-0011 大阪市西区阿波座1-10-18 サンポリマー本町ビル3F
  • 電話番号:非公開
  • URL:https://ndni-inc.jp/
  • 実績URL:https://ndni-inc.jp/
  • 実績例:株式会社ユニットコム(PC)、株式会社呉竹(書道用品卸/越境EC)、株式会社あみだ池大黒(和菓子)

4-11.株式会社askme

「株式会社askme」は、制作などサイト公開に至るまでの幅広い支援のほか、運用開始後のサポートも充実した制作会社です。

楽天市場、Yahoo!ショッピング、auPAYマーケットなどのモール出店や、futureshop、makeshopを使ったサイト構築が可能です。モールの店舗立ち上げから商品登録・商品ページ・バナーなどの制作まで幅広く対応。制作だけでなく、更新作業やメルマガ配信などの運営・運用代行も行っています。

  • 住所:〒550-0011 大阪府大阪市西区阿波座1-4-4 野村不動産四ツ橋ビル14F
  • 電話番号:06-6539-3970
  • URL:https://www.askme.co.jp/
  • 実績URL:https://www.askme.co.jp/experience/works/
  • 実績例:ペットモール株式会社(ペット用品)、株式会社ユーロビジョン(メガネ)、株式会社コスメッツ(コスメ)

4-12.オルグロー株式会社

「オルグロー株式会社」は、EC-CUBEによる自社ECサイト制作サービス「店つく」を提供している制作会社です。店つくには60万~300万円(税別)のプランがあり、希望する内容や規模に合わせて好きなプランが選べます。

ほかにも幅広くオンラインでの販売をサポート。楽天市場やYahoo!ショッピング向けのサービスを提供しているほか、Webマーケティングやコンサルティングも行っています。タイとベトナムにも関連会社があります。

  • 住所:〒150-0045 東京都渋谷区神泉町10-10 VORT渋谷神泉ビル 6階
  • 電話番号:03-5784-4330
  • URL:https://www.allgrow.co.jp/

4-13.FRACTA

「FRACTA」はブランド支援を中心に行っている会社で、コンサルティングに加えて制作も可能です。ブランディングから依頼したい場合におすすめの制作会社です。大手企業のECサイトも数多く手がけています。

提供サービスには、プロジェクト伴走型ブランディング支援サービスとスポット支援型サービスがあります。ECサイトに関する書籍を多数出版しており、そこからもわかるように日常的な運用業務の知見や売上をアップさせるためのノウハウも保有しています。

  • 住所:〒107-0062 東京都港区南青山一丁目2番6号 ラティス青山スクエア3F
  • 電話番号:非公開
  • URL:https://fracta.co.jp/
  • 実績URL:https://fracta.co.jp/blogs/projects
  • 実績例:CHOYA shops株式会社(梅酒)、株式会社LIXIL(シャワー)、日本シグマックス株式会社(医療×スポーツ)

4-14.株式会社プレイビット

「株式会社プレイビット」は、Shopifyを活用したECサイト構築・運用サービスを提供している会社です。大手企業からスタートアップ企業まで、幅広いクライアントの実績あり。新規の構築はもちろん、他サービスからの乗換や外部システムとの連携もサポートします。

また制作だけでなく制作前の戦略策定や制作後の運用の代行サービスもあり、トータルなサポートが受けられます。Shopifyを検討中の場合、あるいは導入が決定している場合は相談してみるとよいでしょう。

  • 住所:〒110-0004東京都台東区下谷1丁目11番15号 ソレイユ入谷 4F
  • 電話番号:非公開
  • URL:https://playbit.co.jp/
  • 実績URL:https://playbit.co.jp/news/client-voice/
  • 実績例:株式会社研文社(伝統工芸品)、株式会社真(スイーツ)、有限会社駒春(食品)

4-15.株式会社Revision

「株式会社Revison」は各種Webサイト制作の広い知見と実績があり、ECサイトも数多く手がけている制作会社です。本社は栃木県にあり、東京にもオフィスがあります。

ECサイト制作は、テイストが定まったこだわりのブランド型、幅広い商品を網羅するマーケット型のいずれにも対応できます。制作のディレクションやデザイン・コーディングはもちろん、希望に応じて写真撮影なども可能。Shopifyの構築、システム開発も可能です。SEOや広告運用にも長けているほかPR活動のサポートや動画制作にも精通しており、制作後のサポートにも信頼がおける制作会社の一つです。

  • 住所:〒321-0967 栃木県宇都宮市錦2丁目4-3
  • 電話番号:028-680-6833
  • URL:https://re-v.co.jp/
  • 実績URL:https://re-v.co.jp/works/
  • 実績例:株式会社島崎酒造(日本酒)、マーキュリー(アパレル)、バウムハウス樹凛(スイーツ)ほか

ECサイト構築・制作前に済ませるべきこと

次に、ECサイト構築・制作前に済ませておくべきことについてまとめます。以下の事項が挙げられます。

  • 商品・ターゲットの分析
  • デザイン・機能の検討
  • 決済方法の検討
  • マーケティング・集客方法の検討
  • 物流周りの確認・検討
  • 外部システムとの連携の確認

制作会社が提案してくれるケースもありますが、ある程度方針を決めておくことで制作会社選びの参考になったり打ち合わせがスムーズに進められたりします。では、順に見ていきましょう。

5-1.商品・ターゲットの分析

まず商品とターゲットの分析を行いましょう。商品やターゲットの特性に応じて、ECサイト全体のデザインや商品ページの見せ方などを最適化する必要があるからです。商品・サービスの売上に直結するため、商品・ターゲットの分析は非常に重要な作業です。

商品・サービスそれぞれについて、ジャンル・価格・特徴、商品によるビジネスのスタイル(BtoBかBtoCかなど)、ターゲットの属性(年齢・性別・職業・趣味・嗜好・悩みごとなど)を緻密に分析します。

分析結果を具体的なサイト構築に反映させることで、より高い成果を上げる可能性が高まります。

5-2.デザイン・機能の検討

次に、デザイン・機能の検討を行います。ゼロベースで考えるのは難しいため、競合サイトのデザイン・機能・決済方法をチェックするのがおすすめです。

競合は少なくともある程度はビジネスとして成立しているので参考になります。競合をチェックすることで、商品やサービスに合うイメージ作りなどが理解できます。どんなテイストが適しているのかを把握しておきましょう。

機能面については、基本となる必要なものは以下が挙げられます。

  • 商品のレビュー
  • 再入荷のお知らせ
  • お気に入り登録ボタン
  • カートリマインド

このほかにどのような機能が競合サイトに実装されているか確認しましょう。

5-3.決済方法の検討

次に、決済方法も検討しておきましょう。クレジットカード、コンビニ払い、ID決済(PayPayなど)が主だった決済方法です。

とくにクレジットカードは、ECサイトの決済では必須だと言えるでしょう。調査にもよりますが、決済方法全体に占める利用者の割合は、クレジットカードが50~80%、コンビニ払いが10~40%、ID系が30~40%です。近年はID系が増えている傾向があります。

ただし詳しくは後述しますが、手数料などの問題もあるので費用面も含めて検討することが必要です。

5-4.マーケティング・集客方法の検討

マーケティングや集客方法の検討も、サイト制作前にしておくべきでしょう。ただし制作会社が提案してくれるケースも少なくありません。

サイト公開の前には、広告やプレスリリースなどでできるだけ認知度をアップしておく必要があります。また公開後の集客方法も重要です。リスティング広告・SEO・SNS・YouTubeなどが考えられます。

こういった集客方法について、サイト制作前からイメージしておくことが大切です。参考に、ECサイト立ち上げ段階ではリスティング広告やSNS広告から始めるのがおすすめです。

リスティング広告とは、Googleなど検索エンジンで検索したときに検索結果の上に表示させるテキスト広告を指します。SNS広告とは、SNSの投稿と投稿の間に表示できる広告のことです。

リスティング広告とSNS広告のいずれも、即効性がある点、詳細なターゲット設定が可能な点がメリットです。たとえば性別・年齢層・趣味嗜好などに合わせることができます。そのため購入意欲が高いユーザーに絞り込んでアピールが可能となります。

5-5.物流周りの確認・検討

具体的なオペレーションに関わることとして、物流周りの確認・検討も重要です。自社倉庫や委託先など、どこから発送するかを確認しておく必要があります。それによりECサイトで必要な機能が異なる可能性があるためです。

自社倉庫と委託先とでは、それぞれ準備の内容が異なります。自社倉庫ならスペースと人員の確保、商品の管理システムの導入が必要です。委託なら委託先の選定をしなくてはなりません。

5-6.外部システムとの連携の確認

外部システムとの連携が必要かどうかの確認も事前にしておかなくてはなりません。これは制作会社の選定前がおすすめです。

ある程度以上の規模になると、ほかの業務システムと連携させる必要が出てきます。具体的には、商品管理、顧客管理、在庫管理、販売管理、物流管理などです。

規模やオペレーションを事前に確認・検討し、連携の必要性があるかどうかを明確にしておきましょう。ECサイトのカスタマイズなどが必要になる場合もあります。必要な場合は見積もりを取らなくてはなりません。

ECサイト制作の流れ・手順

次に、ECサイトを制作する際の流れや手順について解説します。ASPカートの場合と、それ以外のオープンソース・ECパッケージ・スクラッチ開発の場合とに分けてまとめます。

6-1.ASPカートの制作手順

ASPカートの場合、制作は以下の手順で行うのが一般的です。

  1. ASPカートへの登録・アカウント作成
  2. デザインの決定
  3. 決済方法の設定
  4. 配送方法の設定
  5. 商品の登録
  6. ECサイトの運営開始

基本的には選ぶ、入力するだけです。もちろん外注もできますが、自社で行うかもしれません。それぞれの手順について、順に見ていきます。

1. ASPカートへの登録・アカウント作成

初めに、使用するASPカートに登録し、アカウントを作成します。基本的には、登録画面の指示に従って必要事項を入力するだけです。どのカートに登録するにしても、それほど困ることはないでしょう。

ただし注意すべきポイントもあります。ドメイン(URLの一部で、サイトの住所に当たる部分)を決めるところです。ドメインは一度決めると変更できないので、あらかじめ考えておきましょう。また希望のドメインがすでに使われている可能性もあります。いくつか候補を用意しておくか検索して確認しておきましょう。

2. デザインの決定

アカウントを作成したら、次はデザインの決定です。ASPではテンプレートが豊富に用意されており、その中から選ぶ形になります。

すでに述べたように、競合サイトを参考にするのがおすすめです。商品により、映える見せ方が異なります。商品の特性やブランディングの方向性などを考慮しつつ、最適なデザインを選択しましょう。

3. 決済方法の設定

次に、決済方法を設定します。すでに述べたように、クレジットカード、コンビニ決済、ID決済は必須と言ってよいでしょう。そのほか、ターゲットがよく使う決済方法を調べてそれに対応することが大切です。

ただし、決済には決済手数料がかかります。無計画に対応するのも得策ではありません。慎重に選ぶ必要があります。種類を増やすと手数料も増える可能性があるからです。価格設定やビジネスモデルなどにも関わりますが、手数料も考慮して決済方法を選ぶようにしましょう。

4. 配送方法の設定

次は配送方法の設定です。料金とサービスで配送会社を選びます。比較してみるとわかるのですが、配送会社によってサイズや重量と料金の分類が異なります。メインとなる商品の大きさや重さから、梱包したときの発送料金を比較して安く送れる配送会社を選びましょう。なお利用の数が増えると、料金の交渉も可能になります。

料金に加えて、追跡サービスや万が一の場合の補償も内容を確認しておく必要があります。トラブルの予防として必須です。料金とのバランスを見ておきましょう。

そのほか、販売数によっては発送代行業を利用する方法もあります。ただし無計画に導入せず、シミュレーションしてみて費用対効果を考えてからにしましょう。

5. 商品の登録

あとは商品の登録です。地道ではありますが、最も重要ともいえる作業です。撮影しておいた商品の写真と、商品の説明や価格などを登録していきます。

くわしくは後述しますが、写真は商品をイメージさせるために重要です。販売数を左右するものと心得ましょう。商品の説明も、五感に訴えるような内容でイメージしやすくまとめます。

いずれも考えながら入力するのではなく、写真はあらかじめ良い撮り方のルールにのっとって撮影しておき、説明の文面も練っておきましょう。商品の点数が多い場合は、制作会社に外注した方がスムーズかつスピーディーです。

6. ECサイトの運営開始

商品登録まで済ませたら、誤字脱字や画像の間違いなどはないか確認しましょう。問題がなければいよいよ運営開始です。

運営を開始してからもPDCAで改善していくことが大切です。細かい点まで検討して制作したとしても、実際に運用してみると狙い通りに行かないことは多々あります。ABテストや
販売数の推移などをもとにブラッシュアップしていきましょう。

また商品を追加したり入れ替えたりするなど、活発に更新することが必要です。

6-2.オープンソース・ECパッケージ・スクラッチ開発の制作手順

サイトの規模にもよりますが、自社にスキルのある人材がいれば自社で開発することも可能です。しかし制作会社に外注するケースがほとんどでしょう。外注する場合の流れは以下の通りです。

  1. 要件定義
  2. 制作会社の選定
  3. サイト設計
  4. 制作会社による開発運用テスト
  5. 運用開始

順に見ていきます。

1. 要件定義

「要件定義」とは、必要な機能や仕組みを検討・選定して関係者同士で共通認識として定義することです。開発に当たってはまず要件定義を行います。

初めに、どんなECサイトにしたいのか、メインのターゲットはどのような層かを洗い出します。その上で必要な機能や仕組みを検討します。オープンソースやパッケージ・フルスクラッチは自由度が高い分、認識のズレが生じないようすり合わせておくことが重要になります。また費用とのバランスの問題もあり得るので、機能の優先順位を決めておくことも必要です。

要件定義ができたら、要件定義書の形でまとめておきましょう。

2. 制作会社の選定

次は制作会社の選定です。要件定義書をもとに、希望条件に強そうな制作会社、対応可能そうな制作会社をピックアップしていきます。

相見積もりを取り、それぞれの制作会社の話を聞いた上で最終的に1社を選定して契約します。相見積もりは条件を揃えましょう。同じ作業でも、制作会社によってオプション扱いだったり基本料金に含まれていたりと扱いが異なることがあります。同じことを依頼した場合のトータルの金額がどうなるかで比較します。

またすでに述べたように、金額の安さだけで決めるのはあまり妥当とは言えません。サイトのクオリティやサポート内容など、全体を見て最もよい会社を選びましょう。

3. サイト設計

制作会社に制作依頼をすると、制作会社が要件定義書をもとにしてサイト設計を行います。打ち合わせ時には要望やイメージを伝えておきましょう。くわしく伝えておくほど希望に近いものができます。ただし予算によってできる範囲も限られるので、無理は言わず優先順位を決めて認識を共有することが現実的です。

設計はサイト設計書の形にまとめられるので、要望が盛り込まれているかどうかなど内容をチェックします。わからないことがあったら相談・確認し、要望があれば伝えましょう。

4. 制作会社による開発

設計書を確認して必要に応じて修正したら、制作会社によるサイト開発に移ります。サイト設計書をもとに制作会社が進めます。

発注側は基本的に待ちとなりますが、必要に応じて進捗の確認などを行います。また制作会社から確認したいことの連絡があったら、速やかに対応しましょう。時間がかかるほど制作スケジュールに悪影響を及ぼしてしまいます。

この間には、公開に向けて告知や宣伝などを行いましょう。そのほか販売する商品の準備やオペレーションの確認など、バックエンド業務も進めます。

5. 運用テスト

サイトが完成したら、公開の前に運用テストを行います。要件定義書・設計書をもとにサイト全体をチェックします。どこも間違いなく動作するか、使い勝手に問題がないか確認しましょう。

必要に応じて修正・改善しますが、基本的に制作前に内容を確認しているので細かな調整がメインとなるでしょう。制作会社のミスなどを除いて、大規模な修正や変更は追加料金が必要となるのが普通です。

6. 運用開始

テストで問題がなかったら、あるいは問題を修正して解決したら、いよいよ運用を開始します。事前に告知して、よいスタートを切れるようにしましょう。

トラブル発生時の対応については、マニュアル化した上で担当者で共有しておきます。公開直後は何かと問題が発生しやすいものです。トラブルが起こるものとして備えておきましょう。

さらに、「公開したらあとはルーティーン」というわけにはいきません。PDCAを行い絶えずブラッシュアップしていくことが大切です。すでにご紹介したおすすめ制作会社を見てもわかるように、運用開始後のコンサルティングを行っている制作会社も多くあります。必要に応じて依頼しましょう。

ECサイトを成功させるポイント

ECサイトの運用を始めたら、次は成功させるための施策が必要となります。以下の施策がポイントとなります。

  • 集客・宣伝を行う
  • セキュリティ面も重視する
  • KPIを設定しておく
  • 魅力的な商品写真を用意する
  • 魅力を伝える商品説明を用意する

1つずつ見ていきましょう。

7-1.集客・宣伝を行う

まず、集客・宣伝を行うことが大切です。楽天やAmazonなどECモールはたまたま流入してくる可能性がありますが、自社のECサイトはモールとは違います。告知しなければ誰もアクセスしてくれません。

すでに述べた通り、短期的にはリスティング広告とSNS広告が即効性がありおすすめです。そのほかの例としては、自社SNSや公式LINEなどでの告知があります。

そのほか中長期的には、コラム記事のような形で情報発信するコンテンツマーケティングや検索順位を上げるSEOを行うことが求められます。コンテンツ作成やSEOは、専門の会社もあればサイトの制作会社が対応している場合もあります。

7-2.セキュリティ面も重視する

セキュリティを強固にしたからと言って売上が上がるわけではありませんが、最低限のリスク管理としてセキュリティの管理も重要です。情報漏洩などが起こるとサイトの信頼が失われてしまいます。とくにECサイトは顧客の個人情報を扱うため、セキュリティは非常に重要だと言えるでしょう。

具体的には、サイト制作時に情報を暗号化するSSLなどを導入しておくことが挙げられます。またサイトの設計においては、決済情報を入力するページには細心の注意が必要です。最近はクレジットカード情報を保持しない方法が広がりつつあります。具体的な選択肢はいくつかありますが、購入者がAmazonの決済システムをそのまま利用できるAmazon Payは利便性・安全性ともに高いと言えるでしょう。

そのほか運用面での注意点としては、人的ミスによる情報漏洩を防ぐオペレーションやルールの設定と遵守などが挙げられます。

7-3.KPIを設定しておく

またKPIを設定しておくことも有益です。KPIとは、最終的なゴールまでの達成状況を定点観測する指標です。中間目標の数値と考えればよいでしょう。

KPIは目標の明確化と現状把握に役立つものです。また目標を達成するために具体的な施策を選定する際にも、KPIは役立ちます。ECサイトの運用で中心となるKPIの例は以下の通りです。

  • 訪問者数(UU・セッション・PV)
  • CV・CVR
  • 平均客単価

そのほかにも必要に応じて項目を設定しましょう。これらの項目についてゴールに合った数値を設定することで、現状が可視化され対処が必要かの判断がしやすくなります。

7-4.魅力的な商品写真を用意する

サイトそのものの目に見えやすいポイントとしては、魅力的な商品写真が挙げられます。ECサイトは商品を手に取ってみることができないので、代わりに商品写真で使用シーンや使用感などをイメージさせることが大切です。

ASPでも多くの場合1つの商品に複数の写真を登録できるので、写真は多めに用意しましょう。商品の種類にもよりますが、いろいろなアングルから撮影した写真、大きさや重さをイメージしやすい写真、使用シーンをイメージしやすい写真などを用意します。

写真撮影から対応しているサイト制作会社も少なくありません。制作会社の選定時に検討してもよいでしょう。

7-5.魅力を伝える商品説明を用意する

魅力を言葉で伝える商品説明も、写真と同様に売上に大きく貢献します。販売する側が書きたいことよりも、ターゲットにアピールできること、ターゲットが知りたいことを書くようにしましょう。

より具体的には、商品の特徴(スペック)、メリット(長所・強みなど)、ベネフィット(商品から得られる恩恵)などです。ビタミン剤を例にして、それぞれの違いについて確認します。

  • 特徴(スペック)…12種類のビタミンを配合
  • メリット(長所)…1回分で、1日に必要なビタミンの半分が摂れる
  • ベネフィット(恩恵)…手軽に健康を維持することができる

意識しないと特長・メリットで終わりがちです。しかし消費者が最も反応するのは、「商品を使うことでどうなれるのか」というベネフィットです。意識的にベネフィットに触れましょう。

そのほか注意点やデメリットも書くと、逆に誠実さの表れとして信頼度が増す場合もあります。

また健康食品や化粧品、健康器具・美容器具などは、法律(薬機法)で書いてよいことと書いてはいけないことが定められています。注意が必要です。そのほかの商品でも景品表示法などの法律があり、割引の表示などは誤解ないように記載しなくてはなりません。公開する前に、内容に問題がないか入念にチェックすることが不可欠です。

ECシステムを乗り換えるときの注意点

ECシステムを乗り換えるとき(ほかのシステムに引っ越すとき)はいろいろな注意が必要です。具体的には以下の事項が挙げられます。

  • ユーザーがブラウザに登録しているIDとパスワードが無効になる
  • SEOの設定を引き継がないとアクセス数が落ちる
  • レスポンシブ対応を進めるとCVRが下がることがある
  • 乗り換え前のベンダーとも良好な関係を保つ
  • 問題発生に備えて旧システムに戻せる体制を作る

1つずつ見ていきましょう。

8-1.ユーザーがブラウザに登録しているIDとパスワードが無効になる

運用側がサイトを乗り換えると、ユーザーからするとブラウザに登録していたIDとパスワードが無効になります。そのため、それまで自動ログインしていた人が再度IDとパスワードを入力しなくてはならなくなります。その結果、既存顧客が離脱するかもしれません。

このリスクの対処としては、事前の告知やリニューアル後のキャンペーンなど工夫をすることが挙げられます。予算は必要になりますが、キャンペーンを行うと売上につなげられる可能性もあります。いずれにせよ、顧客へのメール配信やSNSでの発信などを行いましょう。

8-2.SEOの設定を引き継がないとアクセス数が落ちる

SEOの設定を新しいサイトに引き継いでおかないと、アクセス数が落ちるリスクがあります。

URLが変更になるとSEO上デメリットとなるので、基本的にはドメインは同じままで引っ越すのがセオリーです。しかし場合によっては、サイト内の一部ページのURLが変更になってしまうこともあります。

アクセスできなくなるようなチャンスロスを防ぐため、リダイレクト設定をしておきます。引っ越し前に、上位表示されているページやアクセス数が多いページを改めて確認しておくとよいでしょう。

8-3.レスポンシブ対応を進めるとCVRが下がることがある

また、レスポンシブ対応を進めるとCVRが下がることがあります。

レスポンシブ対応とは、スマートフォンで表示したときにスマートフォンに最適化した表示にすることです。PCでの閲覧はPC向けの表示、スマートフォンでの閲覧はスマートフォン向けに自動切換えするのが基本です。しかしPCで見たときもスマートフォン用のサイズで表示される設定になっていると、CVRが下がることがあります。

また自動切換えの場合もデザインや操作性が制限されるため、ECサイトではレスポンシブ対応を避けるケースもあります。あらかじめ方針を決めておくか、制作会社やコンサル会社に相談してみましょう。

8-4.乗り換え前のベンダーとも良好な関係を保つ

乗換前のベンダーとも良好な関係を保つことも大切です。新しいシステムへの切り替えが終わるまでは、乗換前のベンダーの協力が不可欠です。関係が悪化したり気分を害するような応対をしたりすると、協力が得られなくなるリスクがあります。

何らかの弁明などを用意しておき、相手の担当者の心証を損ねないでおいた方が無難です。たとえば、「自分は切り替えに反対したが、上司が積極的だった」「会社の方針を変えられなかった」などが考えられるでしょう。

8-5.問題発生に備えて旧システムに戻せる体制を作る

トラブル発生時の保険として、切り替え時も旧システムに戻せる体制にしておくことも安心材料になります。

大規模なサイトや複雑なシステム連携をしているサイトなどでは、切り替え時にサイトが動作しなくなる可能性も出てきます。サイトが利用できなくなると、目先の売上はもちろん顧客の信頼にも悪影響があります。とくに切り替え直後はリスクヘッジとして旧システムも待機させておきましょう。

ECサイト制作は自社に合う制作会社を見つけよう

ECサイトの制作は、自社の希望にフィットする制作会社を選んで依頼しましょう。そのためには販売する商品やそのターゲットの分析が重要です。分析結果をもとに方針を立て、その方針・希望に合う制作会社を探しましょう。数社から相見積もりを取り、話をしてみることが大切です。

私どもRevisionでは、ECサイト制作も承っています。デザインやディレクション・コーディングはもちろん、写真撮影にも対応しています。Shopify構築、システム開発も可能です。食品やアパレルなど実績も多数。サイト制作後のSEO対策などサポートも充実しています。このページ右上「Contact」と最下部の「Contact US」からご連絡いただけます。ぜひお気軽にご相談ください。


Revisionでは、「売上につながるSEO対策」をモットーに、あらゆるSEO対策サポートを行ないます。アクセスやキーワード、競合などあらゆる角度から分析を行ない、被リンク対策をはじめとした外部対策はもちろん、内部対策やコンテンツSEO対策も万全に実施します。ぜひお気軽にご相談ください。

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