COLUMN採用コラム
採用動画に効果はあるの?メリットや制作時のポイントを解説!
これまで求職者と直接関われる機会はたくさんありましたが、コロナ禍によりオンラインでの採用活動が活発化されました。多くの企業が採用サイトを充実させたり、話題に富んだコンテンツを制作しています。その中でも話題になりやすいのが動画です。テキストと違って直感的に理解しやすく、ビジュアルでのインパクトもあります。またSNS上に拡散しやすく、多くの求職者に試聴してもらうことが可能です。
今回は、採用動画に効果はあるのか、メリットや制作時のポイントを解説していきます。
「採用動画を作ろうかな・・・」と考えている方は、ぜひご覧ください。
採用動画制作のメリット
まずは、採用動画を制作するメリットを解説します。
採用動画を制作するメリット
・言葉では表現しづらい雰囲気を伝えることができる
・採用ミスマッチを防げる
・会社を知ってもらう機会となる
他にもたくさんのメリットがありますが、採用動画を制作する最大のメリットはこの3点です。一つずつ詳しくみていきましょう。
言葉では表現しづらい雰囲気を伝えることができる
従来は写真や画像、テキストが主流でしたが、スマホや通信技術の発展で動画の視聴・配信が容易にできるようになりました。動画はテキストだけでは伝えきれない雰囲気を伝えることができます。一瞬を切り取る写真と違って、実際に会話しているところや仕事に集中している時など移り変わる様々なシーンを収めることができます。
「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、伝えたい情景を言葉で表現するより、一度動画で視聴してもらった方が会社の雰囲気を伝えることができます。
会社イメージがしやすく採用ミスマッチを防げる
動画は採用ミスマッチを防ぐことも可能です。テキストで『アットホームな会社』と書いても、アットホームと感じるかどうかは求職者の受け取り方によります。せっかく採用するのであれば、長期的に活躍する人材になって欲しいというのは企業として当たり前の考えです。
動画で社内の雰囲気を撮影することで、求職者が長期的に働けるかの判断材料の一つにすることができます。会社の雰囲気が自身に合うかどうかを判断してもらうことで採用のミスマッチを減らすことができます。
会社を知ってもらう機会が増える
採用動画を制作したら採用ページでの公開だけでなく、拡散性があるSNS上での公開もおすすめします。SNSと動画の相性は良く、多くの求職者に見てもらうことが可能です。SNSとの連携により幅広い年代にリーチしやすくなります。特に若い世代に届きやすくなりますので若年層への認知拡大を目標としている場合は、SNSとの連携を想定した動画作り・戦力構築が重要です。
動画だけを投稿するのだけでなく採用サイトのリンクも貼り付けておくことで動画で興味を持ってくれた求職者が採用サイトに訪れてくれる可能性が高まります。動画を公開する際は、採用サイトへの誘導も忘れずに行いましょう。
採用動画制作の相場
採用動画制作のメリットがわかったところで、気になるのは動画制作の相場ではないでしょうか。どの価格帯でどんなことができるのかを紹介します。
相場 | 動画の長さ | 撮影時間 | 制作期間 |
---|---|---|---|
10万〜30万 | 120秒以内 | 半日 | 2週間〜1ヶ月 |
30万〜80万 | 180秒以内 | 1日〜2日 | 1〜1.5ヶ月 |
80万〜200万 | 10分程度 | 3日 | 1.5〜2ヶ月以上 |
200万〜 | オーダーメイド | 3日以上 | 3ヶ月以上 |
動画にどんなコンテンツを盛り込むかによって工数が変わるため金額は10万〜200万と様々です。
10万〜80万までの動画制作では、動画が短いので、撮影・制作期間が長期にならないというメリットがあります。初めて動画を制作する企業は手軽に制作ができるためこの価格帯で依頼することが多いです。
80万〜200万までの動画制作では、動画の長さを10分程度にできるため企業の目的に沿って動画制作が可能です。長い動画というだけで最後まで視聴してもらえる確率が下がってしまうので、制作する場合は企画からしっかりと計画を練り、視聴者を飽きさせない工夫を凝らしましょう。
200万〜の動画については、脚本を書いてドラマ仕立てにしたり、ドキュメンタリー風にしたりと話題になりやすい動画を制作することができます。さらに役者を起用したり、撮影機材はカメラだけでなくドローンなどの特殊な装置を使用して撮影を行うことで他企業との差別化を行うことができます。
採用動画制作のポイント
採用動画を制作する際は、様々なポイントがあります。採用動画の制作フローや種類、活用シーンに分けて解説していきます。
動画の制作フロー
これらの流れの中で特に大切なのは「1:ターゲット設定」「2:企業分析」「3:企画」です。4以降は制作会社が主体となって制作しますが、1〜3が明確になっているほど目的がブレず思っていた通りの動画ができるでしょう。なぜなら制作会社は1〜3で決めたことに沿って動画を制作するからです。
ビジュアルをただかっこよくしたり、スタイリッシュにするだけでなく、動画が ”誰に” “何を” 伝えるものなのかを意識しながら制作します。そのため、「1:ターゲット設定」「2:企業分析」「3:企画」は慎重に考えていきましょう。
1:ターゲット設定
ターゲット設定は、応募してほしい人材の属性や人材層を絞り込むことです。応募数が目標より少ない会社は「求職者を絞ったら応募が減ってしまうのでは?」と思うかもしれませんが、リソースが限られている現場において幅広い人材層の対応をするのは難しいでしょう。
求める人物像にターゲットを設定し集中的にアプローチすることで、限られた予算やマンパワーを有効的に活用できるようになり効果的な採用活動が可能になります。
2:企業分析
仕事や組織の実態について「良い面だけでなく悪い面を含めて」ありのままに分析しましょう。悪い面を隠そうとするのではなく、企業の課題として伝える工夫ができると良いです。これは「RJP理論」と言い、綺麗事ばかり並べるのではなく、企業の課題や解決策(どう乗り越えようとしているのか)などの情報もしっかり伝えることで、企業と求職者とのミスマッチを軽減しようという取り組みです。
企業分析では、企業の強みや特徴だけでなく、企業の弱みや「ここはちょっと見せたくないな・・・」といった点も整理できると良いでしょう。
「RJP理論」については下記の記事で詳しく説明していますので、合わせてご覧ください。
RJPとは?ミスマッチを防ぐ採用理論の効果と活用方法 – 採用サイト制作ならリクなら (re-v.co.jp)
3:企画
企画では採用動画の目的を決め、どのような動画にするかを決めます。採用課題の洗い出しも行うと動画の目的が明確になります。例えば、「企業認知が低く、募集数が少ない」ということであれば、PR動画を作成して認知拡大をはかったり、「ミスマッチがあり、離職率が高い」という場合は、社内紹介やインタビュー動画で会社の理解度を深めるような動画を制作すると良いでしょう。
動画の種類としては大きく2つになります。企業が求職者に与えたいイメージを動画にしたブランディング動画と具体的に企業を知ってもらうための紹介動画になります。
・ブランディング動画
ブランディング動画はまだ企業に興味を示していない求職者をターゲットとした動画になりますので、具体的な内容というよりメッセージ性の高い抽象的な動画になります。企業のミッションや伝えたいイメージをテキストではなく、動画の構成やデザイン、音楽で大胆に表現することが多いです。
・紹介動画
紹介動画は、企業に興味を持っている求職者に対して社内の様子を紹介する内容となります。このような動画ではより具体的に紹介すると事前に社内の雰囲気を知ることができ、求職者の会社に合うか合わないかの判断材料となります。紹介動画には、企業紹介やオフィスツアー、社員インタビューなどがあります。
4:撮影
撮影では動画の種類によっては役者さんを起用するのも良いですが、なるべく実際の社員に撮影協力してもらいありのままの姿を映しましょう。社員には動画の目的や動画のテイストなどを事前共有しておくと撮影がスムーズに行えます。
5:編集
制作会社で動画の編集を行います。綿密に練った企画と撮影された動画をどう活かすかは編集次第です。仮編集では大まかなカット割りが行われ、その後本編集で丁寧なカット割りや音入れが行われます。
本編集まで進んでから修正があると大幅に納期がずれる可能性がありますので、必要だと思うシーンや絶対に入れて欲しいシーンは仮編集の時点でしっかりと伝えましょう。
6:公開
最終チェックを終えていよいよ動画公開となります。動画公開をするのであれば、SNSで告知したり、完成した動画を投稿するのも良いでしょう。SNSでは、動画の尺は短く、携帯を横にしなくても見れるサイズに対応させておくと視聴率が上がります。
また、動画公開後は求職者の反応や採用ページのアクセス解析など見て修正する必要があるかどうか判断しましょう。
採用動画を制作して、会社をアピールしよう!
採用活動にはコストがかかりますが、せっかく内定を出したのに辞退されてしまうことも少なくありません。採用動画といえば内定前の段階での使用が多いかと思いますが、内定をお祝いする動画や研修動画など内定者用の動画を発信することで内定辞退率を減らすことができるでしょう。
さらに、会社説明会などでは登壇者によって内容が変わってしまう恐れがありますが、動画を使用することで統一された内容で説明を行うことができ求職者の満足度にムラができにくくなります。
採用動画は制作してしまえば、何度でも追加コストなしに利用することができ、使い方によって採用課題を解決する手段となります。採用動画制作を検討している企業は、ぜひこちらの内容を参考にしてください。